2024-01-01から1年間の記事一覧

南の山に行ったら山桜がちらほら すみれにイワウチワ キクザキイチゲ 道端にはレンギョウも咲いてきていた 苦味のある黄色がいい あちこちいろんな花が咲くと なんだかふわふわそわそわしてくる お花の道を辿って旅していたひとを思いだす

まだ咲いている梅はあまりない でもおかげで人っこひとり居ない 小さな樹が何本か ピンクのハナをつけていて のぞいてるめしべが 昔飼っていたインコのほほ毛のようだった ひっそり静かな花見ができた

変わっていくとき 新しく得られるものより 今あるものを失う怖れのほうが自分には強いのかもしれない だから何も変えられない そのこと自体がすべてを失くしているのかもしれないのに

失くすのが不安で そこにしがみついている でもそこにいることが次々に不安を生んでくると もうなにもならない 一度くらいは ほんとにしたいことをやる 最初は苦しむだろう 捨てなきゃならない希望もある やってみても まったくの無駄に終わり 何もなくなる…

今は不安しかない きっとだめになるだろう 明日はもういけないだろう そう思いながら もつれながらこんなところにいる

今朝も雪があっさりと 車のなかはとても冷えていた いつか気づかないで通り過ぎた場所を 今も歩いている

この前 小高い丘にのぼったら もうスミレや イヌフグリが咲いていた まだ開ききらないイチリンソウも見つけた 別の山の牧草地に行ってみたら フキノトウがむくりと出てきていた さっそく少しいただいた 春の天婦羅うまかった

今日は風が強い 窓の隙からずうっと風の音がしている 強くなったり緩んだりしながら 昨日テレビでみた南の風が ここまで渡ってきてるのかな 風もここに来たら寒いと思うだろう

はっと窓をみると 白いものがちらほら降りてくる 何の音もなく 念を押すように 思いきるように ためらうように

久しぶりにおひさまと水色の空 昼になったらようやくあたたまってきた 向こうは雪になってるのかな

大事な日 朝起きたら ふんわりやわらかな雪が積もっていた

3月になって そろそろお山に行ってみたいけど いつもの道は雪でまだ通れない 人が入れないから 今頃は白い毛並みのうさぎが 伸び伸びと過ごしているかもしれない 春の柔らかな新芽のごちそうかじったり ひなたであたたまったり

これでもう終わりと思ったら いつの間にか白い吹雪になっていた 20cmは積もってて しかし冷たく暗く閉ざされているほうが この世は歩きやすいような気もする ひとの気配がかすむから

そろそろ南の蕎麦やさんで 食べられるかもしれない フキノトウの天婦羅 春の苦味に蕎麦はいい

雛祭りだし おひさまにも当てたいので みんな出していた 昨日の日差しだけでふっくらしたかんじ

ずっと前に外でみた歌舞伎は 底冷えがして寒かったけど おかげであの時の途中の道や 帰りに車でこんにゃく食べたりしたことを よく覚えている そろそろ 街中の古い建物では ひな祭りの傘福を飾っているかもしれない 春の気配

だんだん暖かくなり 春の気配 いつか南側の宿から見た山は 青空のした 白い傘のように光ってた

また新しい年 どこまで続くのかわからないけど 許されるまではここに居るほかはない これまで関わってくれた人が平穏で 無事でありますように

元旦から驚いた とまれとまれと願いながら部屋の中をおろおろ あれ以上長引いたら恐ろしい あの日を思い出す 食品不足を心配して店に並んだり 停電で石油ストーブを出したり ともかくも 今まで関わってくれた人が無事でありますように 今日からは穏やかな一…