2023-01-01から1年間の記事一覧

また雪に閉ざされると思ったら 少しあったかくなってきた このぐらいがいい

すっかり暗くなったお山の道を車で降りていたら ほの白いものがじっとしている 近づいたら 本当に真っ白なうさぎが 座っていた 止まったら しばらくじっとしていたが 林の中に入っていった 冬が来たので 純白のコートに衣替えなんだなぁと思いながら降りてき…

広大な山林原野を買って 湖のそばに小さな家を建てて暮らす 山の入り口から家までは私道を作らないと 毎日の仕事は庭づくり 家の周りに少しずつ作っていく たまには釣りしたり 畑も少しはやってみる 番犬も一匹いるといい 卵がほしいから鶏三羽 ジャンボうさ…

朝 外が少し明るかったので見たら 雪が積もっていた 冷たい雪の明かり

あられこぱらぱら降ってきた 今年も冬がやってきたのだ でもこの頃は冬がいい 雪の景色や寒さのなかにいろんな思い出があるから

今頃お山に来ると オレンジや黄色 緑 茶色 あたたかな葉の色がたくさん あの人と見た色

11月は初めてこちらに来てくれたときで あのときの紅葉や白鳥などを 毎年思い出している

濃霧のむこうに山の影がうすくみえる 久しぶりにゆったりした気分でコーヒーを飲む

今日はとても大切な日 おひさまの光が たくさんありますように

物や人の名前を忘れやすくなった 自分の車の名前を聞かれて うーんとうなっても出てこない 先が心配になる

ここには居られない どこにも居られる場所がない だから求めたい 今の自分からは あまりに遠くても もうそこしかない 朝に夕に読んでいる 読みながら探している

夜に空の上のほうから たくさんの犬の声がすると思ったら 白鳥だった もう渡ってくる季節になったのだ

あのとき望んでいたこと 自分の力ではどうにもならなかったこと 今はただ見ているしかない

山が少しずつ秋らしくなってきた 道端のススキが白くなり 木の葉もだんだん色づいて 栗の実があちこち落ちている 懐かしい11月がもうすぐ来る

箸袋に書いてくれた文字をみていた いつのまに こんなに時間が経ったのか

夜の外で 急に風が吹き荒れる音がする さっきは雨がどうっと降っていた ようやく寒く静かな季節 さみしく しんと落ち着いてくる

地に足がつかないまま もう数年たってしまった だがなかなか思いきってやめることが出来ない

岡本さんの本は 心から出てくる言葉をそのままというかんじで 今は読むと疲れてしまう いつか読みたいときもあるのだろうか 前に 本には手に取られる時があるのだと言っていたのを覚えている 棚に並んだ本でなく電子書籍だと思うと 少し味気なくなるけれど

古沢さんの自伝には 時々 岡本さんが出てくる よく絵の話をしていて 戦争中は大陸でも近くの部隊にいて 何度か会っている 戦地にいても当然 絵の話をする これからの絵は というかんじ 古沢さんの大陸の風景画は 遠くを行く船や 人影や 川を照らす日の光 雲…

ようやく秋になろうとしている 雷が空をつんざくと季節がかわった証拠 さみしい 冷たい 枯れ葉の秋がくる

いよいよ行き詰まり また退職を考えている いつも答えがなくて 自分の考えなどでは着いていけなくなっている 時代小説には 飾りや根付けなど 黙々と何か作る人がたまに出てくる 細々とでも そんなことが出来たらいい あとはそれに付き合ってくれる人が一人い…

流行りやまいにかかり 熱にあえいだ 病気なんか縁がないはずだったが おかげで古沢さんの本を読み 大陸で餓鬼になる夢をみた

やっと出勤したものの仕事がたまっていやになる 秋ばかり待ち遠しい

朝 めずらしく余裕があって ゆったり過ごしている 秋らしく少し涼しい 鳥が気持ちよさそうに啼いている

川の土手を歩いてくるのを見つけて 自分はそんな場所で散髪をされていたせいで動けなくて 後できっと話そうと言ったら うなづいてくれて と思うと夢はまた別のに変わって 今度は青や緑の入り交じった半透明の波の上にいて 大渦がぐるぐる渦巻くなかで揉まれ…

ふと雲の間に 銀色がかった白い丸い月が出ていて 古びた外国のメダルか何かのようで妙にほしくなって しばらく眺めていたら 黄色くなってきた

夜 コオロギが眠たく静かに鳴くようになった チョロチョロ水でも撒くような やっと秋が近い

外に出ると 熱い空気のおびにからまれてるような気がする 熱いおびを伝うように歩いていく

朝早くに 部屋の隅から虫の声がした一匹だけ チ チ チ チ チ と静かに 遠慮がちに 少しは秋めいてきたのだろうか

仕事の後 何となく気が向いたので 今日墓参りに行った いつもなら最後の日の夕方なのに 自分の骨も近いうちここに入るのだろう でも骨は自分ではない いつも眺めてる空の雲に 自分はのる あの舳先のところから 広い夕方の海や地表をみる 飽きたらもうここに …