道端から萌え出ずるように レンギョウの花が伸びている やや苦味のある黄色 何もないような焦げ茶色の地面の中に いつの間にこんな色ができるのだろう
風にもまれて木がゆれて 花びらはらはら散っていく 木の下にいって眺めると 花びらが鼻にひっかかった 地面におちた花びらは みんな並んで空をみる ああ楽しかったこれでもう帰れるねと だから春の空はだんだん明るい白を帯びるのだ
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