夕方冷たい雨 海の方の雲間から夕日がさしてきたら 目の前に虹が現れた 最初に左側のあし ピンクに薄い黄色をはさみ 海のような青みどり すぐそこにあって このまま行ったら光の束を登っていけるような 山の上に右側のあしも見えてくる しまいにはくっきり真ん中でつながって いつの間にかその外にさらに大きい虹がかすかに 消えては現れ 現れては消え 濃くなったり薄くなったり 最後に またなと言うように後ろの白雲に溶け込んだ 見えないけれどこの世に確かにある 思い出せと