櫂のない小舟 どこへ向かっているのか できることはない どんなに後悔しても遅いのに あのときこのときと胸のなかがぐるぐるまわる いったいいつになったら 着くべきところに着けるのか どこに着こうとしているのか 波のうねりや風 雲の動きにいちいち気をもんで ただ座っているしかない 島流しとは こうしたものであったろうか