2021-01-01から1年間の記事一覧

山の空気が久しぶりの気がする もうすっかり冷たい 草地はまだ緑だけど 囲んでいる林はしらしらと骨になったり 焦げ茶色に枯れた葉をぶら下げる 枯れ葉を踏むとサクリという 名残惜しくしっかり目に焼きつける

本当に大事なものは まだ、これからやっていけるというのぞみ どんなつらいことが重なって来ても それだけは見つかりますように

明け方 懐かしい人の夢をみた 古めかしい家に二人いて せっかく楽しく過ごしているのに 誰かが勝手に戸を開けて何か持っていく また別が来てその人と長話してく また次が来るのかと思ったら目が覚めた その人の目 表情がまだ残っている

この頃ついのすみかを探してみる 誰もいない 静かな山の家 庭があって鳥や草木が話し相手 なかなかない

晴れ間が出てきた 淡々と 一枚一枚 時間が重なるのを見ている

苦しくても まだ食欲があり 眠るとき眠っている 本を読める 気が落ち着いてくる

夕方冷たい雨 海の方の雲間から夕日がさしてきたら 目の前に虹が現れた 最初に左側のあし ピンクに薄い黄色をはさみ 海のような青みどり すぐそこにあって このまま行ったら光の束を登っていけるような 山の上に右側のあしも見えてくる しまいにはくっきり真…

石を積むように 思いを積み重ねて だんだんにここまで来ていた 大抵のことは消化できていた でも今度はみんな崩れて 直せなくなった 砕け散った自分を拾う 気持ちも何もついて来なくても とにかく拾う

あれはちょうど今頃だった あのときの黄色や赤い枯れ葉の色は 私のたからもの 向こうに持って帰る

手さぐり まだわからない ここにいられるかどうか

明け方 冬のような風が吹いている 遠く暗い海が浮かんでくるような 庭木がざわざわ 戸板がきしむ つらい季節 でも自然が与える苦痛にはけがれがない 心を突き刺してきたりしない いくらでも耐えられる

この世にいられないんじゃないか 居られる場所はないかもしれない そう思いながらしごとする

冷たい雨のあと 晴れ ともかくも行く

自分の問題でつらく 打ちのめされている 明日も出てこれるだろうか ものを食べる気になれない

今日はやや曇り 6月末に見かけた公園のベンチにも 枯れ葉が落ちて静かだった

街の高台にある古めかしい文書館 オレンジや黄色の光るような枯れ葉が敷地にたくさん積もってて ほっこりあたたかな感じがした あれ以来 行ったことはないけど 写真を眺めてみることがある

今朝は久しぶりのおひさま まぶしいぐらい そこら辺で啼くヒヨドリの声もゆったりしている あたたかな日々でありますように

朝からがちゃがちゃ冷たそうな雨の音 寒くて布団から出たくない 今年は雪が少ないといいな

あのときはもう11月だったから 高原の木の葉はすっかりこげ茶色 車でススキや枯れ木が並ぶ道を奥に行くと林が開けて 湖みたいに広い貯水池に出る その向こうには雪で白くなったお山 二人でしばらく眺めてた

この時期 川に沿って車で走ると むこう岸には紅葉の山々が連なって きれいで たまに滝もあったりして 途中で食べたドライブインの鮎がうまかった 正月に食べた味噌ラーメンも

昨日あたりから急に寒くて暖房つけている 先週まで暑かったのに 今年は変 ようやくほんとの秋なのか 急に気温下がったから 紅葉が鮮やかになるのかも

久しぶりに歩いてみる 記憶のなかにある坂道 桜の季節 暑い夏 冬のこともあったろうか 駅から公園 猫 ゼラミウム お寺の門 スイスの国旗 墓地 おへんろ 小さな美術館 前を歩いてくれた人

明け方起きると 空のほうからコウコウコウとかすかに聞こえた 白鳥が渡ってきたのだ いろんなことを思い出す あの朝南に向かう自分も 羽が生えて飛び立つようだった

他人の言動に動かされないこと 本当のことだけで歩く あるのはおひさまと私だけ これだけのことが日々難しい

仕事が自分の限界を超えると思うとき 他に行き場がなければ絶望しかなくなる そんなときはあっさり辞める 必ず目の前の道だけではない

季節のめぐりを何度みてきただろう 秋が過ぎればまた息のつまる冬になる いつも同じよりはきっといいのだろう 季節のなかで自分のありようも少し変わる気がするから

雨に包まれていると この世から切り離されて心地いい 内なるたましいがぼうっと広がる気がする 手足を伸ばすように

秋の雨 静かで冷たそうな このまま眠っていたい

いつの間にか10月。大切な月。